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鉄欠乏性貧血とは、体内の鉄が不足して起こる貧血です。
鉄欠乏性貧血が軽度の場合は、ほとんど症状はありません。
鉄欠乏性貧血がひどくなると、立ちくらみ・すぐ疲れてしまう・脱力感・めまい・頭痛などが、貧血の一般的な症状です。
鉄欠乏性貧血で特徴的な症状は、さじ状爪・舌炎・異食症(特に氷を欲する)などです。
赤血球内のヘモグロビンは、ヘムとグロビンという2つの物質が結合してできています。
このうち、ヘムという物質を作るために鉄が使用されているため、鉄が不足するとヘムが作れなくなり、その結果ヘモグロビンも作れなくなるため貧血となってしまいます。
鉄欠乏性貧血になる原因は大まかに分けて3つあります。
@食物からの摂取不足
これは主に偏食やダイエットが原因で起こります。
A鉄需要の増加
これは主に成長期や妊娠時に起こります。
B鉄の排出の増加
これは出血をあらわしています。
消化管内などで出血があると少量であってもそれが長期間に渡れば、その分赤血球が減少し、再利用される鉄分を失うために貧血となってしまいます。(例:胃潰瘍・痔など)
また女性の場合は、月経によって鉄分を失いますので、しっかりと鉄分を補充しないと、鉄欠乏性貧血になりやすいので注意が必要です。
体内の鉄量は、通常3〜4g(成人)存在します。
そのうち約3分の2がヘモグロビンとして存在し、残りは貯蔵鉄(フェリチンなど)や組織鉄(ミオグロビンなど)として存在しています。
鉄は赤血球が寿命を迎えた際、再利用されますが、汗や尿、便などから毎日大体1mgくらい排泄されてしまう為、成人男性で約1mg/日、成人女性では月経があるため、約2mg/日の鉄が必要です。
上記でも示しましたように、ヘモグロビンを作るために血液中には鉄が存在しています。
しかし、なんらかの原因で鉄が減少してくると、血液中の鉄量を一定に保つためにまず貯蔵鉄でその減少分を補います。
結果、貯蔵鉄が減少します。
貯蔵鉄で補えなくなると、血液中の鉄(血清鉄)が減少してしまいます。
血清鉄の減少が著明になってくると、ヘモグロビンが作れなくなり、貧血となるわけですが、貯蔵鉄が減少している段階では血球検査では異常値を示しませんし、血清鉄が減少している段階でも必ずしも血球検査で異常値を示すとは限りません。
ですから、血球検査のみで貧血がないからといって安心はできません。
なぜなら、鉄欠乏性貧血の予備軍である可能性があるからです。
食べ物に含まれている鉄分は、ヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄とは、魚や肉のように、動物性食品に含まれている鉄分で、体内に吸収しやすい状態になっています。
非ヘム鉄とは、植物性食品に含まれている鉄分で、ヘム鉄に比べてそのままでは体内に吸収しにくいです。
ですので、植物性の非ヘム鉄を摂取する場合は、動物性たんぱく質を同時にとると、吸収されやすくなります。
また、どちらの鉄分もビタミンCを含む食品を同時に摂取すると、体内に吸収されやすくなります。
緑茶やコーヒーなどに含まれるタンニンは、鉄分を体内に吸収しにくくするため、なるべく貧血のある方は、食事のときはタンニンが含まれる飲料は避けた方が良いでしょう。
ヘム鉄を含む食品
・レバー ・にぼし ・うなぎ など
非ヘム鉄を含む食品
・ひじき ・大豆 ・ほうれん草 など
赤血球恒数:小球性低色素性
高値:TIBC、UIBC
低値:赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値、血清鉄、フェリチン
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